タンゴはなぜ、お腹を引くこと大事なのか?

タンゴではお腹を引くことを求められます。
それはどうしてでしょうか?

タンゴでの体の使い方を見てましょう。

踊りは男女ともに体を動かして表現するものです。
表現のもとになるものが「動く」です。
どうしたら 「動く」のでしょうか?
その動きを見てみましょう。

動きの理論はたくさんあります。その中で私は
体は関節によって動くと考えます。

関節

関節は 字のごとく骨と骨の間のことです。
その骨と骨の間をつないでるのが筋肉です。

筋肉を動かすと 関節は動きますが
骨と骨の間が無くなると
いくら筋肉があっても動きません。

ですので、筋肉よりも
骨と骨の間を作ることのが大切と考えます。

骨と骨の間をどうしたらできるのでしょうか?
それはストレッチです。

ストレッチは両側から引っ張るために
骨と骨の間に「間」ができます。
そこからスムーズに動きます。

そこで筋肉をストレッチさせるために
関節を引きながら使います。
そのことによってスムーズな
動きを作り出します。


関節を動かす図

手のひらで考えてみましょう。
手を広げ 手のひらの真ん中を引きます。
そうすると自然と指が曲がり
軽く握るような手になりましたでしょうか?

手が出来ましたら
今度はお腹でやってみましょう。
お腹の場合は
引くことにより背骨が伸び
姿勢が整ってきます。

姿勢が整うことにより、より背骨と背骨の間に
隙間ができ、動きやすくなります。

この体の使い方により
精密機械の歯車(関節)と同じように
力強い動きと繊細さやスムーズさが
人体の動きに生まれます。

関節(歯車)が一つでも固まると、
機械と同じく体は機能性を失います。
また、運動性を失くす箇所が出てきます。
そして、失くした箇所の筋肉に負担がかかるので
怪我をしたり、精度や質が落ちたりします。

日本人にとって引くことは

引くとはマイナスなイメージも多いでうsが
自然界には多くの引く力が働いてます。

海は引いてから寄せます。
そして巨大な力を生みます。
押し寄せる波を良く見ると
内側は引き波となっている
ことがわかります。

星と星は引き合いながら周り
遠心力によって位置をずれないようになってます。

日本語の辞書では

楽器を弾く(引く)
弓を引く
包丁を引く
刃を引く(研ぐ)
木を引く
臼を引く
水を引く
日本刀を引く

そして 辞書も引く
と使います。

また
引き寄せる
引用する
また人の気を引く
引き合うことを
惹かれ合う

と引くとは素晴らしい力をあたえてくれる
言葉として使われてます。

引いた波の形を良く見ると
陰陽の形に見てきます。

ですので 引きことには大きな力や
素晴らしい力でもあります。

その力をタンゴに生かすため
体を引いて使ってみてはいかがでしょうか?
そのことは いいことを引き寄せます。

GYU