ミロンゲーラ タンゴの伝え方 – タンゴの魅力【18】

GYUのタンゴコラム

何歳までも踊れる

ブエノスアイレス滞在時に”ケンジ&リリアナ”のケンジさんや友人のF君に

「ミロンゲーラのマルガリータと踊るとニーニョ(子供)のときに戻るようだ」
「彼女と踊ると最高に楽しい」

 

などなど ことあることに彼女の良さを聞かされていた。

 

彼女との出会い

ある晩にサロンカニングで彼女と若い男の子とのデモがあるということで行った。
その時彼女を初めて見た。

彼女は背が低く、金髪で肌の色は浅く黒く顔は多くのシワがあるあばあちゃんであった。

そのデモは圧巻であった。彼女が踊りだすとその足は蝶のように舞って相手の足に絡み蜂のように無駄な動きがなく踊る。
とてもおばあちゃんがおどっているとは思えなかった。

それから何週間後に あるミロンガで再会した。
そのミロンガ 私が初めて行ったブエノスアイレス郊外のミロンガ。

なぜ そこのミロンガに行けたかというと
私がグロリエータ*1でいつも来る男性に
今度ラ・ナショナル*2でデモをする話をしたら
うちのミロンガでも踊らないか?と話をいただいたからだ。

*1ブエノスアイレスのチャイナタウン近くの公園のミロンガ
*2国会議事堂の近くのミロンガ

私のデモが終わった後に
ふと、視線を感じ後ろを振り向いたら
彼女がこちらを見ていた。カベセオしたら
彼女はうなづき フロアに出てきた。

曲は ビアジの早いミロンガ

あっと間の体験だった。

踊っている感覚は
それは子供の時の体験を思い出すような
ことだった。何をしても楽しい時

ふわふわでそれはとても柔らかい
マットの上で飛び跳ねているような感じで
何をしても喜びと楽しいしかなった。

 

Youtubeで一本だけ見つけた彼女の踊り

年齢を重ねて踊るタンゴ。
マルガリータのように多くの人に可能性と楽しさを伝えられたら最高です。