ミロンゲーロ タンゴの踊り方 – タンゴの魅力【17】

GYUのタンゴコラム

ミロンガで粋を体現する

ミロンガにはミロンゲーロという存在がいます。

ミロンガゲーロとはミロンガに何年も何十年も通っている男性達です。

ファーストネームやネネ、プピー、フラコ、チノ、パンチョ、ピべ、ゴルドなどの愛称で呼び合います。

プピーなどは私のことを「お〜〜ハポン」と言っていつも熱くハグしてくれたことを思いだします。

ミロンゲーロ達はミロンガでいつも同じ指定された席に座り仲間のミロンゲーロと話、これだと思うタンダや女性がいると 身振り手振りでカベセオして踊る。

ミロンガの仕来りやコディーゴ、秩序は 彼らが作りタンゴそのものを口伝体現します。

ミロンゲーロの中のミロンゲーロはグラン・ミロンゲーロ
その中で私が好きなミロンゲーロを紹介します。

Teteです。

 

Tete

 

彼の踊りをみたときには、目を凝らしてみました。
その踊りは河の流れのよう。
一切の淀みがありませんでした。

あるミロンゲーロは
「タンゴを一歩踊りだしたら、最後まで道が決まっている」
といいます。

彼の踊りを見ているとそう感じます。

そしてこの踊りは奇しくもこの場に居合わせました。
毎日ミロンガに通っていた日々です。

ミロンガ、多くのミロンゲーロからタンゴを学びました。
ミロンガが魅力的に見えるのは彼らの存在があるからです。