【No.33】世界大会の結果報告と考察!

寒い日、暑い日を繰り返しているブエノスアイレスです。
風邪をひいている人が多いです。

さて、ブエノスアイレス市主催のフェスティバルと世界大会も無事に終了しました。
国外からの参加者も、帰路についているようです。

 

タンゴピスタ部門

まずは今年の世界大会のタンゴピスタ部門のチャンピオンですが、Cristian Palomo y Melisa Sacchi (クリスティアン パロモ、 メリサ サッチ)というアルゼンチンのカップルです。

5、6年続いたフィグーラの時代から、ようやくタンゴ感(音楽性)の豊かなチャンピオンが選ばれたと思います。
(今回は、私の思うところを書かせていただきます!)あの有名なタンゴダンサーのファンカルロスコペスの娘が、審査を担当する団体の長になって以来、フィグーラ重視の審査が行われてきたと思っています。

ですが、ポストゥーラ(姿勢)とフィグーラ(タンゴにおける表現方法:ステップのコンビネーション)では、今やアルゼンチンのダンサーは、世界のトップに立てないのです。
8頭身もあるよなロシアのダンサーの方がよほど綺麗に踊れることが、分かっています。

そこで、タンゴは、Media Sucia(ちょっと汚れている)でなければならないとか言い始めたわけです。
(グランミロンゲーロは、前から言っていましたが…)それが、アルゼンチン人をチャンピオンにするための理由かどうかは、よく分かりませんが、私も昔からそう思っていたので、「ようやく」という言葉を使ったわけです。

彼らの踊りはよく床を踏みしめた従来のタンゴだと思います。
これがなければタンゴではないとさえ思います。新しいタンゴピスタの時代の到来を大いに歓迎したいと思います。

 

ショータンゴ部門

また、ショータンゴ部門は、Hugo Mastrolorenzo y Agustina Vignau(ウーゴ マストロレンソ、アグスティナ ビナウ)というこちらもアルゼンチンのカップルです。

ウーゴは、日本にも何回か行っているので、お馴染みだと思いますが、とても才能に溢れた人だと思います。
今までも彼の作るショーには、いつもテーマが有って、それを表現することに徹していたと思います。
世界大会でも今までに2位には、何回かなっていて、その作品の素晴らしさは、定評がありました。

今年の作品に彼が選んだ曲は、「Balada para un loco」(ロコへのバラード)で、ロコとは「バカ」とか「キチガイ」という意味ですが、アストル・ピアソラ作曲でオラシオ・フェレイラの作詞で、とてもコンセプトのわかりやすい曲です。

いままでの曲では、あまり一般受けできなかった彼のコンセプトが、とてもわかりやすく公開されたことにより審査員の評価も上がったのではないかと思います。

 

今年の世界大会の結果は、「タンゴは、大衆のためのものである」という強いメッセージを私に感じさせてくれたような気がします。そして、ここ数年間続いた混迷よりもよほど受け入れ易いもののように感じました。\

これは、私の私感でしかありませんが、来年もこの方向性が受け継がれることを切に願っています。

 

 

ブエノスより

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