【No.15】これからのアルゼンチン!

11月22日は、アルゼンチンにとってとても重要な日になりました。

大統領選挙の決選投票が行なわれました。

開票の結果、新大統領は、マウリシオ マクリが僅差でしたが、過半数の得票を得て当選しました。

彼は、現職のブエノスアイレス市長ですが、現大統領のクリスティーナとは、対立する野党からの出馬でした。12月10日に大統領に就任します。

さて、ここで大統領が代わるとどのようなことが、このアルゼンチンでは起こるかということをご説明します。

一言でいうと官僚がすべて入れ替えになります。
日本では、首相が交代しても官僚は、そのままと言うのが普通ですが、ここアルゼンチンでは、交代するそうです。

まあ、この影響で、この国では、新幹線計画のような長期プロジェクトは、実現しえないと言われています。

クリスティーナ大統領の夫の代から続いたペロニスタ(ペロン大統領のころ実施された労働者階級に代表される国内保護政策に賛同する人の総称)による政治から、12年ぶりに海外投資を積極的に受け入れる政策への交代が行なわれると思われます。

現にマクリが選挙を戦うにあたり掲げてきた政策「海外投資家からの信頼回復」は、まさにマクリに一票を投じた人々が痛切に願っていることだと思われます。

さて、政権が交代することにより、この国の経済も変化を見せ始めているようです。

アルゼンチンには、通貨為替レートが複数存在するという日本では考えられないことが存在しています。

現職クリスティーナ大統領の一貫したインフレ政策により、アルゼンチンペソの価値は、12年間下降の一歩をたどって来ました。

約10年前に私が住み始めた時点では、1ペソ40円くらいでしたが、今では1ペソ12円くらいに下がっています。

そして、公式レートとは別に存在するブルーレートとでは、レートに1.5倍くらいの差が生じています(公式レートが1ドル9ペソに対し、ブルーレートは1ドル15ペソ)。

新しい大統領の就任が決まった現在、この二種類のレートの格差がほんの少しづつですが、縮小傾向にあるようです。

総括すると、国内保護一辺倒でいわば日本の江戸時代の鎖国と同様の状態にあったアルゼンチンは、今後国際社会への復帰を目指すことになるものと思われます。

これを実現するためには、雇用問題等の多くの痛みを伴うことでしょう。

この痛みをマクリがどれだけ和らげることができ、どれだけ国民が我慢できるかにこの国の未来はかかっているように思えます。

この国に住んでいる私としても、とても興味のあるところなので、注意深く行く末を見守っていきたいと思います。

 

 

ブエノスより

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