ブエノスアイレス・ニュース No.69

最近のミロンガ!

3月は新学期の始まる季節です。息子の学校も、1日から始まりましたが、今日(5日)と明日(6日)は、もうストライキでお休みだそうです。これもアルゼンチンの経済状態が一向に改善されないためのようです。

さて、最近のミロンガの様子はというと、いつもの顔ぶれが見当たらず、知らない人ばかり。これは、1月、2月にアルゼンチン人が夏休みを取るので居なくなり、海外からの観光客の割合が増えるため。ミロンガの雰囲気も変わります。ミロンガで行われるデモンストレーションも外人が多くなり、何かいつもと違う。

昨夜は、いつものとおりエル・ベソへ出掛け、そこでも外人ペアーのデモを見た。テクニックは、いいものを持っているようだったが、音楽性に疑問。2曲踊った中の最初の曲、あまり聞かない曲で、題名、オルケスタ共に不明。ただ、その音楽性は、カンジェンゲ風。その曲をタンゴモデルノのように踊られてもちっともピンとこない。2曲めは、ダリエンソ。これもタンゴモデルノ風で、伝わるものがない。タンゴモデルノそのものならまだいいが、「風」と表現したくなるそこには、何か違う感じがした。こうなると観客、そして会場の雰囲気が、しらける。こういうところは、シビアだ。踊りの最中に話し声が聞こえ、踊り終わった時の拍手に心がない。このようなデモを目の前にして、デモの選曲には、十分注意しようと思った。

さて、ミロンガタイムのフロアーはどうかというと、それほど混んでいないにもかかわらず(まあ、混んでいる時の方がおとなしかったりするが)あちこちでぶつかっている。私も踊っている時に、ヒーロできないくらい後ろのペアーが近づいていたり、前のペアーの前方に途方もないスペースを見つけて、イラだったりしていました。ちょうどあるミロンゲーロスタイルの先生と踊っていた時に、後ろから突進された。その先生曰く「男性は、もっとスペース使い方を勉強するべきね!動かないと踊れないのかしら・・・」。私もそう思った。そのタンダの終わりまでに何度か突進されたが、その都度、私の背中で防いだ。踊り終わったらその先生が、「私を守ってくれてありがとう!」と私に。その言葉で、それまでのフラストレーションが、吹っ飛んだ。やはりミロンガのこと、男性のことを分かっている女性は、スゴイ!

ブエノスより