[No.61] この国で14年続けるということ!

ブエノスアイレス・ニュース                                                                                               2017年11月2日
この国で14年続けるということ!

三寒四温を繰り返していたブエノスアイレスですが、ようやく日中半袖で歩けるくらいの陽気になってきました。

アルゼンチンでは、数年前に大統領が交代しました。日本とは異なり大統領の交代に伴い、官僚もすべて交代となります。このことが理由でアルゼンチンでは国家規模のプロジェクトでも10年を越える長期プロジェクトは、実施不可能と言われています。例えば、アルゼンチンでは新幹線は決して走らないということです。こんなお国柄のアルゼンチンでも10年以上ミロンガを続けているところが有ります。日曜日のエル・ベソです。10月29日に14周年の記念ミロンガが開催されました。

 ミロンガの途中で、オーガナイザーのスサーナ・モリーナさんから挨拶があり、14年前のミロンガ開始当初の思いでを話してくださいました。ミロンガを始めようと思った時に、ある人に相談したそうです。その人とは、フォーエバー・タンゴの初代キャストの一人、カルロス・ガビート氏だったそうです。相談を受けたガビート氏は、諸手を挙げて賛成したそうです。そして自分に出きることだったら何でも協力するとおっしゃったそうです。背中を押されたスサーナさんはミロンガを始め、今年で14年、そのミロンガを守り続けてきたのです。

私にとってもこのミロンガは、人生を左右する程の影響を受けた場所です。今から思うと、始まってまだ1年くらいの時に、観光客の一人としてこのエル・ベソを訪れたことは、まだ記憶に鮮明に残っています。そして、習い事の延長ではない、ミロンガを経験することで、一瞬にして魅せられてしまいました。そのことがブエノスアイレスに移住を決めた大きな要因になっています。それから11年間毎週のように通い続けています。

 

 

一口に14年といっても、その間には、いろいろなご苦労があったことと思います。私の知っている限りでも、数年前には消防法に基づく立ち入り検査で1ヶ月以上営業が出来ないということがありました。そして、去年あたりから電気、ガス、水道の料金がいっきに6倍くらいに跳ね上がり、多くのミロンガが、その営業を中止する中、エル・ベソは、しっかりと営業を続けてきたわけです。ここで私が移住してきたころに営業していたミロンガをご紹介すると、スンデルランド、ラ・ナショナル、ニーニョ・ビエン、ラ・バルドッサ、グリセル、そしてエル・ベソですが、現在残っているのは、エル・ベソの他は、ラ・バルドッサのみです(スンデルランドは閉鎖となり、ラ・ナショナル、ニーニョ・ビエン、グリセルは、オーガナイザーが替わっています)。スサーナ自身、膝の手術を受けたりして、体調が悪そうな時もありました。それでも彼女は続けてきたわけです。そこには、タンゴに対する人並み外れた愛情を感じずにはいられません。心から拍手を送りたいと思います。

そして、今週の金曜日は、ラ・バルドッサの15周年記念だそうです。こちらも拍手を送りたいと思います。

 

ブエノスより

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