[No.57] 戦いの後!

もう皆さんご承知の通り、世界大会の結果は、ピスタ部門が、German Ballejo & Magdalena Gutierrez (ヘルマン・バレホ&マグダレーナ・グッティェレス)ペアー、そしてショー部門は、Axel Arakaki & Agostina Tarchini (アクセル・新垣&アゴスティーナ・タルチニ)ペアーがチャンピオンとなり、特にショー部門のアクセルさんは、日系3世ということもあり、日本でも大いに盛り上がったのではないでしょうか。私も、ブエノスで密かに盛り上がっていました。

 

さて、8月のフェスティバル&世界大会が終わり、ブエノスアイレスのタンゴシーンは、落ち着きを取り戻しています。一昨日、行きつけのミロンガに顔を出しましたが、観光客の数が減り、フロアーも落ち着いた感じに戻っていました。今年は、フェスティバル期間がいつもより、1週間くらい前倒しされたのと、最近のブエノスアイレスの物価が、日本に匹敵するくらい高い(一部は、日本より高いかもしれません)ので、8月中に帰国する観光客が大半で、ミロンガにもいつもの顔ぶれしか残っていません。

 

このような状況になるとフロアーが落ち着くのはなぜでしょうか?それは、ポルテーニョ(ブエノスっ子)と外人では、タンゴの楽しみ方が異なるためだと思います。一言でいうと、リズムを楽しむか(ポルテーニョ)、フィグーラ(観光客)を楽しむかの違いです。

 

ブエノスアイレスのミロンゲーロ(ミロンガの遊び人)は、実は、ちゃんとレッスンを受けている人が少ないのです。でも、ミロンガに通って30年、40年と踊っている人が珍しくなく、技術的に優れているというよりは、音楽的に優れている人が、多い傾向にあります。それに反して、観光客として来亜するタンゲーロ(タンゴ愛好家)は、レッスンをしっかり受けてタンゴを勉強しているので、フィグーラ等技術的に優れている人が多いということになります。どちらがどうということはありませんが、本来は音楽的にも技術的にも、その両方がバランスよく習得されて、TPOに合わせて、その踊り方ができることがよいわけですが、なかなかそうはいきません。よくミロンガで、ミロンゲーロ達と話をすると、「ショータンゴ?ありゃタンゴじゃねえ!」という言葉を耳にします。これは、ショータンゴに代表される”技術的なタンゴ”に対する(一部の)意見であると捉えることができます。そして、一般人が、ミロンガで踊る場合は、リズムを楽しむのが、ブエノスアイレス流ということができます。ということで、皆さんも、次回のミロンガでは、リズムを楽しむということを試してみてはいかがでしょうか?

 

また、是非一度ブエノスアイレスのミロンガを覗いてみてください。

 

2017年9月5日  ブエノスより

 

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