ミロンガで粋を体現する
ミロンガにはミロンゲーロという存在がいます。
ミロンガゲーロとはミロンガに何年も何十年も通っている男性達です。
ファーストネームやネネ、プピー、フラコ、チノ、パンチョ、ピべ、ゴルドなどの愛称で呼び合います。
プピーなどは私のことを「お〜〜ハポン」と言っていつも熱くハグしてくれたことを思いだします。
ミロンゲーロ達はミロンガでいつも同じ指定された席に座り仲間のミロンゲーロと話、これだと思うタンダや女性がいると 身振り手振りでカベセオして踊る。
ミロンガの仕来りやコディーゴ、秩序は 彼らが作りタンゴそのものを口伝体現します。
ミロンゲーロの中のミロンゲーロはグラン・ミロンゲーロ
その中で私が好きなミロンゲーロを紹介します。
Teteです。
Tete
彼の踊りをみたときには、目を凝らしてみました。
その踊りは河の流れのよう。
一切の淀みがありませんでした。
あるミロンゲーロは
「タンゴを一歩踊りだしたら、最後まで道が決まっている」
といいます。
彼の踊りを見ているとそう感じます。
そしてこの踊りは奇しくもこの場に居合わせました。
毎日ミロンガに通っていた日々です。
ミロンガ、多くのミロンゲーロからタンゴを学びました。
ミロンガが魅力的に見えるのは彼らの存在があるからです。